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やっぱり猫さんが好き [monologue]

ある雪の降る寒い夜

その日は魚を焼いていたのですがその匂いにつられてやってきたのが全ての始まり

窓越しにジーっとこちらを見ている目がとてもいじらしく

心なしかその目が潤んでいるように見えました

こっちを見ている時の姿勢がとても凛々しくて何だかとても品がありました

外猫さんにしては立派だなーと思いましたがお腹が空いているのは間違いなさそうでした

窓を開けて魚をあげようとしましたが近くまでは寄ってきません

警戒しているのかな?僕を含めうちには敵になるような悪人はいないと思うけど・・・

近づかないので焼き魚を猫さんの方に投げてみましたがそれでもまだ手をつけません

窓を閉めてやっと安心したのか美味しそうに食べてくれました

そんなやりとりが何度か続きやがて家に入ってくるようになり家の子になってもう11年

猫さんを飼うのは初めてでしたが猫さんのいない生活などもう考えられません

僕は肉よりも魚が好き

肉がなくても魚さえあれば生きていけます

僕が刺身を食べているとどこからともなく現れておねだりしてきます

そのおねだりの仕方というのがまた礼儀正しく気品があって、

手足をぴったりくっつけてじっとこっちを見続けるんです

ちょっとうるうるの目には「あたしもお魚食べたいな」って書いてあって、

ちゃんとキャットフードを上げているんだから無視してもいいのですが、

潤んだ瞳に抗いきれず自分はなんて甘いのだろうと思いつつもついついあげてしまう

でも美味しそうに食べてる姿を見てると嬉しくなってしまうんです

真っ先に僕のもとへ来るのはこの人ならくれるって見抜かれているからなんだろうな・・・

でもまぁいいんです。かわいいから

ちょっと残念なのは写真を撮られるのが嫌いなところ

子猫のうちから家で飼っていれば別なのかもしれないけどレンズを向けられるのは苦手みたい

そのうち慣れてくれるかな?と思ったのですが今でもダメでカメラを変えても変わりませんでした

猫さんとは思えないくらい立派なしっぽが好き

ぬいぐるみみたいなその手が好き

きれいなトラ模様が好き

きれい好きで丁寧に顔を洗っているところが好き

いつも一番暖かい場所を占領して、毛皮を着てるのにすごく寒がりなところが好き

耳のいい僕でもまるっきり足音が聞こえず、気配を消していつのまにか現れているところが好き

狩りで獲物をもて遊んでいるうちに逃げられて呆然と空を見上げているちょっとお間抜けなところが好き

理由をあげればキリがないけど、そんな理由なんて無くてもやっぱり僕は猫さんが好き

人も猫さんも幸せに暮らせる世界でありますように
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