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うたかた [monologue]

失楽園が大ヒットする以前に書かれた渡辺淳一さんの小説

失楽園同様不倫の世界を描いています

元々は読売新聞に連載されていた新聞小説でした

毎日楽しみにしていた遠藤周作さんの「反逆」が終了し、

その流れで後作品であったこの小説を読むようになりました

今よりずっと若かったころのことです

でも・・・結局途中で読むのを止めてしまいました

ストレートな表現に食傷気味だったこともありましたがそれよりも、

主人公である初老に近い中年男の心の描かれ方についていけなくなったからです

この小説を読んでいた頃から何年かして・・・

大分以前の記事で書いていますが僕は二股をされるという苦い経験をしました、

そのため浮気二股の類は今でも大嫌いで寛容になるなんて絶対無理

訃報を聞いて一冊だけ持っている氏のエッセイを久しぶりに読み直してみました

氏はこう述べています

たとえ男はどのようにいわれようと、浮気をできるものならしたいと思っている。
そしてそれは、男の本能そのものだから、容易に改めることはできない。
むろん、数ある男のなかには終生、一人の女性を愛し続け、
浮気を全くしなかった男性もいる。
だが、誤解を恐れずにいうと、浮気をしなかった男と、
浮気をしたくなかった男とは同じではない。
浮気をしなかった男も、もしもできる状況にあったら、したかもしれない。
ましてや源氏のようなもてもての男が、浮気をしないわけがない。

・・・・・・・

裏切られた経験は・・・ないのかな?

本能とか、できるできない、するしないとかそんなの関係ないんです

理由や言葉のいかんに関わらず嫌なんです

たった一人の人がいてくれることの大切さを忘れてはいけない

誰かがいてくれることを「日常」とばかにしてはいけない

これだけ多くの人がいる世界の中で

出会えて一緒にいられることは奇跡のようなことなのですから
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