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シルバーギルト [アンティーク]

360度どこから見ても綺麗な美しいアンティークネックレスです

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シルバーギルトとは銀(Silver)に金を箔した(Gilt)もの

金箔といっても薄く引き延ばした金を貼り付けたものではございません

水銀を使って金を鍍金したものです

なんだ鍍金か・・・と思わないでくださいね、

水銀で鍍金したアンティークのシルバーギルトは現代の電気鍍金とは全く別のものです

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「水銀」と聞いて驚かれる方もいらっしゃることでしょう

水銀って・・・有害じゃないの?

確かに水銀には中毒性があり有害なものです

でも全てのシルバーギルトの作品に水銀は残留していません

それは何故でしょう?

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水銀はれっきとした金属ですが常温では文字通り水の様に液体の状態であり凝固しません

液状である水銀は他の金属と容易に溶け合って合金を作る性質があります
(プラチナ、コバルト、マンガン、鉄のみを除く)

水銀と金を混ぜてアマルガム(水銀を混ぜた合金の総称)をつくります

金が溶け込んだ「金アマルガム」は液状で(他の金属との合金でも水銀の場合液状になることが多いです)、これを銀の表面に塗布します

もちろんただ塗っただけでは銀の上に金が定着することはありません

塗布した後に加熱する必要があります

加熱の際に融点が350度である水銀だけが蒸発し、1064度の金のみが銀に定着して残ります

このためシルバーギルトの作品に水銀が残ることはないのです

現代の電気メッキとは比較にならない強い耐久力があります

使っているうちにポロポロはがれたりスレて金がなくなったりすることはありません

こちらのネックレスのように金が綺麗に定着しているもの、

地金の銀が金の残り具合と合わさってほどよい風合いとなっているもの、銀の上にかすかに残っているものなど、

それぞれの作品の状態によって様々ですが金そのものとも銀そのものとも違う独特の味わいがシルバーギルトにはあります

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見ているだけ、存在するだけで綺麗で、いいなって思います

でもあなたのデコルテを優しく飾っている時こそが、

アメジストネックレスにとっての一番の幸せです
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