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謙虚に [monologue]

会社員時代、己の傲慢さから実質的に会社をクビになった人が社内にいました。一報を聞いた時、当然の報いであり何らの憐れみも感じませんでした。僕に対しても勝手に舎弟扱いしてアゴでこき使って無理に仕事を押し付けたりしたことも一度や二度ではありませんでした。他人への干渉や嫌がらせも酷く、ものの言い方、立ち居振る舞いは見るにも聞くにも耐えられないほど傲慢で、誰が見ても分かるくらいいつも偉そうにしていました。そんな彼でも人並み以上の仕事をしてくれればまだほんの少しだけマシなのですが、自分の気まぐれでその時々で気の向いた仕事だけをし、何かと理由をつけては誰よりも多く休み誰よりも早く帰る。みんな口に出して言えなかっただけで人からかなりうらまれていたようです。

そんなやりたい放題の彼でしたが後ろ盾としていた人が会社を去ってからは風向きが変わり、とうとう追い出されることになりました。心ある人だったら彼のことはまず良く思うことはないでしょうが、見ている人はちゃんと見ているんだなってその時あらためて感じました。

そして彼は弱い心の裏返しだったかもしれませんが辞める寸前まで裸の王様状態で自分は偉いんだ、自分は人とは違うんだ、(次は決まってないとのことでしたが)自分を採る会社はいくらでもあるんだと己をかえりみて反省するという態度を全く見せませんでした。いったいどういう人生を送ったらあそこまで傲慢になれるのか不思議で不思議でしょうがなかったです。

傲慢はキリスト教の「七つの大罪」の筆頭にあげられていることからみても人として最も罪深いことなのだと思います。自分も二十歳のころ、年上の女性に傲慢をたしなめられ謙虚でありなさいと何度も何度も言われました。自分で「自分は傲慢になっていないだろうか?」と省みようとしない限り傲慢に気づくことはないでしょう。自分で自分を謙虚だと言うつもりはありませんが、傲慢を戒め常に謙虚でありたい、そう心から願っています。

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