エナメルを見て [アンティーク]
原理が同じだからといって琺瑯(ホーロー)とか七宝焼きとは呼ばず、
そのままにエナメル、またはエマイユと呼んでいただけたならうれしいです
琺瑯は下地の金属に鉄を使う日用品ですし、
七宝焼きは文化財となっているものは器が主だからです
「エナメル」
ジュエリーにご興味のない方でしたらエナメルといえば靴やバッグ等で、
光沢のあるエナメル塗料を施したものを思い浮かべることでしょう
エナメル=ジュエリーとはなかなか結びつかないのかもしれません
もったいない・・・
こんなにも美しいのに・・・
エナメルとは簡単に書くとこうです
「金属にペースト状にしたガラス質を塗って焼付たもの」
簡単に書きましたが実際の制作は簡単とは全く無縁のものです
(こちらの記事もご参照ください→)
エナメルは紀元前1700年頃の古代メソポタミア(中近東)を起源とし、
西洋にも東洋にも技術が伝搬していきました
日本で一番古いものは7世紀中頃の古墳から出土したもの
誕生から二千年以上かけてようやく東の果てへとたどり着いたのです
ちなみになぜ日本ではエナメルを七宝焼きと呼ぶのでしょうか?
七宝(正しい読み方は「しっぽう」ではなく「しちほう」)とは、
仏教用語で仏教の世界で極楽を装飾する七つの宝もののこと
七つの宝とは金、銀、瑠璃(ラピスラズリ)、玻璃(無色の水晶)、硨磲(シャコ貝)、
珊瑚、瑪瑙のことですがこれも宗派によって違いがあり、
般若経では硨磲の代わりに琥珀となっており、
法華経では硨磲と珊瑚が琥珀と真珠になっています
奈良時代以降ジュエリー(装身具)を身に着けることのなくなった日本ですが、
身に着けることはなくとも仏教伝来以来これら七宝は貴重な宝物として尊重され、
七宝焼きは七宝をちりばめたかのように美しいから、
あるいは焼成を七回(以上)行うことから、
七つ焼いて宝物になる=七宝焼きと言われるようになったと言われています
エナメルの語源は日本語よりずっとシンプルで宗教とのかかわりは特になく、
古い英語(アングロ=ノルマン語)の“enamailler”から来ています
(enはinで中に(へ)、内部、内側amillerはmelで溶けるを表しています)
日本よりずっとエナメルの歴史のある西洋においても宗教との関わりがエナメルにはありました
宝石の加工技術がまだまだ未熟だった時代、
特に東ローマ帝国で美しいエナメルで装飾された聖具が盛んに制作されました
美しいものを生み出さない宗教など宗教ではないと言わんばかりに・・・
時代を経ていくごとに様々なエナメルの技法が生み出され、
一度目の最盛期はルネサンスの時代でした
やがて宝石の加工技術の発達とともに宝石をセットしたジュエリーに主役を譲りましたが、
技術がついえてロストテクノロジー化することはありませんでした
その透明感、色石以上の色の強さ、ガラス質ゆえの光沢感、デザインの細密さといった、
宝石とはまた趣の異なる美しさが人の心を引き付けてやまなかったからなのでしょう
また決して色が褪せないという特性を活かした肖像の需要があり、
髪の毛や肌の質感まで忠実に再現されてなおかつ持ち運びができ、
いつも傍に置いておけるエナメルは非常に重宝されたのです
そんなエナメルの第二の隆盛は19世紀末から20世紀にかけてのアールヌーヴォーの時代
アールヌーヴォー期のエナメルといえば、
フランスのプリカジュールをまず思い浮かべると思います
でももうひとつ、北の国で輝くエナメルがあったのです
それが北欧ノルウェーのエナメルの作品
僕がノルウェーのエナメルに惹かれるのは僕自身北国生まれでこの風土を愛してるから
北欧のエナメルジュエリー
北の国を好きでいてくれる人に受継いでいただけたならとってもうれしいです
そのままにエナメル、またはエマイユと呼んでいただけたならうれしいです
琺瑯は下地の金属に鉄を使う日用品ですし、
七宝焼きは文化財となっているものは器が主だからです
「エナメル」
ジュエリーにご興味のない方でしたらエナメルといえば靴やバッグ等で、
光沢のあるエナメル塗料を施したものを思い浮かべることでしょう
エナメル=ジュエリーとはなかなか結びつかないのかもしれません
もったいない・・・
こんなにも美しいのに・・・
エナメルとは簡単に書くとこうです
「金属にペースト状にしたガラス質を塗って焼付たもの」
簡単に書きましたが実際の制作は簡単とは全く無縁のものです
(こちらの記事もご参照ください→)
エナメルは紀元前1700年頃の古代メソポタミア(中近東)を起源とし、
西洋にも東洋にも技術が伝搬していきました
日本で一番古いものは7世紀中頃の古墳から出土したもの
誕生から二千年以上かけてようやく東の果てへとたどり着いたのです
ちなみになぜ日本ではエナメルを七宝焼きと呼ぶのでしょうか?
七宝(正しい読み方は「しっぽう」ではなく「しちほう」)とは、
仏教用語で仏教の世界で極楽を装飾する七つの宝もののこと
七つの宝とは金、銀、瑠璃(ラピスラズリ)、玻璃(無色の水晶)、硨磲(シャコ貝)、
珊瑚、瑪瑙のことですがこれも宗派によって違いがあり、
般若経では硨磲の代わりに琥珀となっており、
法華経では硨磲と珊瑚が琥珀と真珠になっています
奈良時代以降ジュエリー(装身具)を身に着けることのなくなった日本ですが、
身に着けることはなくとも仏教伝来以来これら七宝は貴重な宝物として尊重され、
七宝焼きは七宝をちりばめたかのように美しいから、
あるいは焼成を七回(以上)行うことから、
七つ焼いて宝物になる=七宝焼きと言われるようになったと言われています
エナメルの語源は日本語よりずっとシンプルで宗教とのかかわりは特になく、
古い英語(アングロ=ノルマン語)の“enamailler”から来ています
(enはinで中に(へ)、内部、内側amillerはmelで溶けるを表しています)
日本よりずっとエナメルの歴史のある西洋においても宗教との関わりがエナメルにはありました
宝石の加工技術がまだまだ未熟だった時代、
特に東ローマ帝国で美しいエナメルで装飾された聖具が盛んに制作されました
美しいものを生み出さない宗教など宗教ではないと言わんばかりに・・・
時代を経ていくごとに様々なエナメルの技法が生み出され、
一度目の最盛期はルネサンスの時代でした
やがて宝石の加工技術の発達とともに宝石をセットしたジュエリーに主役を譲りましたが、
技術がついえてロストテクノロジー化することはありませんでした
その透明感、色石以上の色の強さ、ガラス質ゆえの光沢感、デザインの細密さといった、
宝石とはまた趣の異なる美しさが人の心を引き付けてやまなかったからなのでしょう
また決して色が褪せないという特性を活かした肖像の需要があり、
髪の毛や肌の質感まで忠実に再現されてなおかつ持ち運びができ、
いつも傍に置いておけるエナメルは非常に重宝されたのです
そんなエナメルの第二の隆盛は19世紀末から20世紀にかけてのアールヌーヴォーの時代
アールヌーヴォー期のエナメルといえば、
フランスのプリカジュールをまず思い浮かべると思います
でももうひとつ、北の国で輝くエナメルがあったのです
それが北欧ノルウェーのエナメルの作品
僕がノルウェーのエナメルに惹かれるのは僕自身北国生まれでこの風土を愛してるから
北欧のエナメルジュエリー
北の国を好きでいてくれる人に受継いでいただけたならとってもうれしいです
2015-09-28 23:57
nice!(2)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0