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アラーキー [カメラ]

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かつて東京を撮ったアラーキーの写真を見て、何でわざわざこんな何でも無い街を撮ったのだろう?と理解ができなかった。それこそただ適当にシャッターを押しただけに見えて、彼の他の写真は好きなのに東京の街の写真は好きになれなかった。

今、自分がアラーキーの撮る街の写真を言葉で説明して“理解”できるかは分からないけど、それでもなんだろう、彼のように自分も自分の生まれ育った街を撮りたいという気持ちが心にわき出ているのが感じる。そう、撮りたいんだ。街を。

でも街撮りには苦手意識がある。どうしても“作品”を意識してしっかり構えてしまう。この写真はペンタックスLXに28mmで撮ったものだけど、同じLXを使うアラーキーの足元にも遠く及ばない。現像が上がった写真を見る時はいつも嬉しかったりがっかりしたり(そのがっかりもまた楽しいのだけど)。でも街を撮った写真を見るとがっかりの方が多くて自信を無くしてしまう。

考えすぎ、構えすぎなのかも知れない。アラーキーのドキュメンタリーを見ると本当に楽しそうにスピーディーにリズミカルに撮っている。そんな達人にはなれないかもしれないけれど、彼のリズムの真似だけでもやってみたくなる。そしたら少し何か道が開けるかもしれない。

週末はカメラを持って街へと出かけよう。良いと思ったらそれ以外は余計なことを考えないでシャッターを押してみよう。

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