シリアスにはしたくないのでどうか笑ってください [monologue]
それは・・・今まで生きてきた中で一番寂しかったクリスマス。その日はいつも通りに残業で、ギリギリで間に合った終電に何とか乗ることができた。会社員だった当時の僕はとあるローカルな地区に転勤で住んでいたのだけど、そこからさらに一時間半もかけてもっとローカルな地区へ応援のために通勤させられていた。一両しかない終電に乗っている人はまばらだったけど、途中の駅で一人降り、二人降り、そうこうしているうちに電車はとうとう僕一人の貸切状態になってしまった。貸切だった時間は40分くらいあったと思う。最初から誰もいなくてただ一人でいるだけの方がどんなにましだったか・・・。
電車はやがて、ただ寝に帰るだけの街へ戻り、僕は街灯もまばらな凍てつく道を歩いた。お腹は空いていたけど帰ってもケーキもごちそうも何も無いので仕方なく途中でとりあえずコンビニに寄った。けれど時間が悪かったせいか売れ残りばかりで食べたいものが一つもなかった。部屋に着いてももう何も考えたくなくて、さっさとふとんにもぐりこんだ。 でも全然寝付けなくて、寝返りばっかりうっている間に日付が変わってクリスマスは終わってしまった。一人きりのクリスマスも何度かすごしてきたけど、この時ほど寂しいと思うことはなかったな・・・。
今となっては笑い話なのでどうか笑ってくださいね。
2011年、たくさんの人が楽しいクリスマスを過ごせますように!