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孤独と社会 [岡本太郎さんの言葉]

孤独ということは、絶対に社会的だ。
孤独者とは肉体的にも精神的にも、
他からの制約を誰よりも鋭く感じ、それに傷つきながら、
なお絶望的に挑む人間なのである。

芸術家はつねに孤独のど真ん中で無と対決している。
そこに、色、形、響きがわきおこってくる。
それは絵ではない。それ以前であり、以後のものだ。
この絶対的孤独のなかの響きが、
ちょうど核分裂のキノコ雲のように、現象の世界にふくれあがる。
したがって、孤独は猛烈に社会的なのである。

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