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ウィーンにて(11月17日、後編その一) [monologue]

次に目指したのは美術史美術館(博物館)

単に絵画のみならずあらゆる分野の美術作品が展示されています

「美術史」の名にふさわしくコレクションには古代エジプトやギリシャ、ローマ時代のものまであります

今回訪れたウィーンの美術館、博物館の中で一番混んでいました

チケットを買うだけでも大変です

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見上げるとことのほか美しい天井のドーム

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見下ろすと信じられない程に美しいカフェ

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フラッシュは禁止ですがこちら美術史美術館も写真撮影OKです

中央階段にはクリムトの壁画が収められていますが暗くてよく分かりません

モノキュラー(単眼鏡)を持参していたので大丈夫でしたが肉眼で観るのは厳しいです

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美術史美術館のお目当てのひとつがピーテル・ブリューゲルのバベルの塔を観ること

ブリューゲルはバベルの塔の絵を二作描いていて、

一作はかつてセゾン美術館で観ていたのでどうしてもこの目でもう一作を観てみたかったんです

ある意味暗い絵なのでブログに載せることはしませんが、

旧約聖書有名なお話なのでやはりかなりの人だかりができていました

かつて人の言語はひとつのみでした

(建設中の)バベルの塔を見た神は、

人の言葉が全て同じであるからこのような傲慢なことを始めたと考え、

人々の言語を乱し互いに通じ合わない違う言葉を話させるようにしました

やがて人々は混乱し、世界中に散り々となりバベルの塔も建設途中で放棄されたのです

神が本当にいたとしてその判断は正しいものだったといえるのでしょうか?

「言葉」が全てではありませんが「人と人とが分かり合うこと」について思いを巡らす時、

いつも僕はこのことについて考えてしまうんです

もしも世界中全ての人が(今でも)同じ言葉を使っていたらと

ちょっとお話が外れましたが最大のお目当てである美術工芸装飾品のフロアの入口はこちらから

美術史美術館はいたるところ大理石だらけで建物のひとつひとつがとにかく豪華です

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さてこちらは何に使うものでしょう

単なる飾り、置物ではもちろんありません

「使うもの」です

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答えは何と・・・

「塩入れ」です

世界で一番美しく贅沢な塩入れに違いありません

カメオのコレクションも素晴らしいです

写真撮影OKなのが本当にありがたいです

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開館から閉館までまる一日滞在してもいいくらい素敵な美術館でした

ぜひまたもう一度訪れたいものです

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明日は分離派会館でのお話です

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