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テューダーローズは [アンティーク]

和解の象徴

フランスとの百年戦争がやっと終結したと思ったら・・・

今度は王位をめぐっての内戦が勃発しました

薔薇戦争ともよばれるこの内戦は実に三十年もの長きに及び、

14世紀から15世紀にかけてのイギリスは戦乱の世紀でした

もちろん休戦もあったので年がら年中戦っていた訳ではありませんが、

無益なことを続けていたということに変わりはありません

そして戦争(戦闘)は21世紀になった現代でもこの地球からなくなっていません

内戦に打ち勝ち王位を継承してテューダー朝を起こしたランカスター家出身のヘンリー7世は、

ヨーク家出身のエリザベスを妻として迎い入れます

ここに両家は和解し、和解の印として赤薔薇と白薔薇を重ねた図柄を王家の紋章としました

これがテューダーローズです

テューダー朝自体はエリザベス1世の代で断絶しますが、

赤と白を組み合わせたデザインは後の世の人々にも愛され続け、

王立薔薇協会の紋章にもテューダーローズが採用されています

今日もどこかで人は争い、どこかで和解が行われる・・・

長きに渡って愛され続けるテューダーローズのように、

その和解が一時のものでなく永遠もしくはそれに近いのものになりますように

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