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IDEA [アンティーク]

高校時代、理数系も体育系も全くダメな僕は根っからの文系人間でした

社会科では特に倫理と世界史が好きで高校を卒業してもう何年にもなるというのに、

当時の資料や教材をいまだに持っていて時々読み返したりしています

ギリシャの哲学者プラトンはこの世界には、

イデア(IDEA)というものが存在するとしています

イデアそのものは目に見えない存在ですが、

この世界のあらゆるものの中にそれが分有されているというのです

美しいものについていえばそれが“美のイデア”を分有しているがゆえに美しく、

美のイデアとは美の原理であり、

それは時間や空間を超えた永遠の存在であるとの考えです

目には見えないものが美しさをつくっているとの考えですね

それに対し弟子のアリストテレスはイデアを目に見えるものととらえました

個々の素材のなかに含まれる「本質的な特徴」こそがイデアであると主張したのです

僕が扱うアンティークジュエリーでいえばたとえばダイヤモンドという素材

職人の方が作品を作る時、ダイヤモンドという素材の中に職人の方が求めるのは、

指輪という“形”です

職人の方は目の前にあるダイヤモンドの中に指輪というイデアを見ている

アリストテレスはこの形こそがイデアだというのです

どちらが正しいのでしょう?どちらも正しい気がします

地球上で最も硬い物質という特徴もありますが、

ダイヤモンドの“本質的な特徴”は美しいということ

そしてこんなにも美しいのは目に見えるものだけにとどまらない、

目に見えない何か(美のイデア)がきっとあるからだと思うんです

アンティークジュエリー

それはあなたとともにある永遠の美のイデア

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