別れのワイン [アンティーク]
タイトルは刑事コロンボから。物語の最後の方で犯人は自分のワインコレクションの全てを叩きつけて海に投げ捨てるのだけど、これがもしもペットボトルだったら全然絵にならない。
どんなものであってもたしなみ方というのはとても大切だと思う。飲めれば何でもいいというのだろうか?何でも早く、安く、簡単にを求められてる世の中だけど、本当はそうしたくない人だってたくさんいるはず。ただアルコールを摂取したいからというのならペットボトルや紙パック入りのワインでもいいだろう。でもそれじゃあまりにも味気なさすぎる。
僕がアンティークを好きなのは、手に取ると優しく豊な気持ちにさせてくれるから。今に残る100年以上前の人たちによって造られしものたちは、時間に追われることもなく、値段なんて考えることもなく、ただただ良いものを、美しいものをと求めて造られた。安きに流れることなんてこれっぽっちも考えない潔さがアンティークにはある。たとえペットボトルの安ワインでも、せめてグラスだけは良いものを使いたい。
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