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瑪瑙(めのう)と呼ぶより [アンティーク]

Agate(アゲート)と呼びたい

特徴的なその「模様」からはイメージがつかないのですが、

アゲートは本質的には水晶と同じ仲間です(どちらも結晶化した二酸化ケイ素)

アゲートの特徴的な外観は水に溶けた二酸化ケイ素が、

岩の割れ目や岩石の中の空洞に沈殿して形成される際に、

内部にいろいろな他の鉱物が入り込むことによって起こり、

外観によって呼び名まで変わってきます

モスアゲート、レースアゲート、オニキス、サードニクスetc

モスアゲートは模様を樹木に見立ててリングやブローチに自然の絵画のようにセットし、

オニキス(黒のイメージですが原石は黒と白の縞模様)は古くからカメオが作られてきました、

また入り込んだ空洞の形や、二酸化ケイ素の沈殿の仕方によっても、

内部の構造に微細な違いが生まれ、

模様の無い無地のものはカルセドニーと呼ばれます

大きな原石で採れることもあるので観賞用のオブジェとしても良いのですが、

硬度は6.5~7と意外に(?)硬いので宝飾品としてどんどん身につけてほしいです

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以前御紹介いたしました勿忘草の指輪

やはりデフォルメされた葉の部分はクロス(十字架)のように見えてきます

髪を入れていたであろうロケットや、メッセージなども無いので断言はできないのですが、

もしこの葉の外周部に四つ刻まれたのが「T(タウ)十字」を意味するものなら、

とても敬虔であったクリスチャンの方を悼んで作ったモーニングジュエリーかもしれません

あるいはT十字を好み、

自らの修道会にかかげた聖フランチェスコ(アッシジのフランチェスコ)にならい、

自らの信仰を表すものとして作らせた指輪ものかもかもしれません

聖フランチェスコはイタリアの守護聖人でありますので、

この指輪をあつらえた人は住んでいた、

もしくは聖地巡礼などでイタリアにゆかりのある人だった可能性もあります

確かめる術は今となってはありませんが・・・

このように想像できるのはアンティークならではの楽しみです



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