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鞄を新調しました [monologue]

こちらです

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「いまどきアタッシュケース?」

という声が聞こえてきそうですが・・・

前々から欲しかったんです

いまどきのビジネスバッグといえば合成繊維・合成樹脂が主流

構成部品の一部に使われているくらいなら構いませんが、

鞄全体がそういう素材での作りだとどうにも滅入ってしまいます

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素材でいえば他に本革もダメ

元々一部の例外を除き革製品があまり好きでないので・・・

レザー=高級感という意識が僕には無く、

逆にあの質感が好きになれないんです

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アタッシュケースならゼロハリバートンを代表とするアルミ製もあります

作品を持ち運ぶことを考えた場合堅牢性でいえば文句無しに一番なのですが、

目立ち過ぎるのと金属の塊的な質感がこれまた僕にはダメなんです

残る素材はあと何があるのか?

「紙」です

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「えっ?紙?」と思われるかもしれませんがただの紙ではありません

ヴァルカンファイバー(バルカナイズドファイバー)と呼ばれる特殊紙です

1851年にイギリスで発明されました

木材パルプや木綿繊維で作られた原紙を塩化亜鉛の水溶液に浸し、

繊維を膨張させその後水洗いで塩化亜鉛を抜き乾燥、圧縮させたものです

この特殊紙は軽いだけでなく非常に弾力性に富んでいます

弾力性に富むというのは「たわむ」ということであり、

たわむことによって外から加えられた衝撃を逃がし、強度を保つのです

特殊加工がしてあるとはいえ元は紙なのでやがて土へと還っていけるのも魅力

作品を持ち運ぶのですから小型のトランクも含めアンティークでと考えていました

ただ内外装ともに納得できるものがなかなかなく、

現代品に視野を広げ中でも国産のものをと探してやっと見つけたのがこちらです

作品の持ち運び用としてはもちろん一、二泊の小旅行も十分まかなえそうです

・・・・・・・

来月12月3日から二泊三日で東京に滞在します

この鞄のデビューに相応しい日にしたいです

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