「足るを知る」というのではなく [monologue]
「諦めている」人が多いからなかなか景気が回復しないのだと思う
「これくらいでいい」、「このへんでいい」とごまかしていては現状維持さえできない
精神的に退化し幼稚化するだけ
池波正太郎さんはこのようにおっしゃっています
若いときはお金がないこともあるだろうが、つまらないところに毎日行くよりも、そのお金を貯めておいて、いい店を一つずつ、たとえ半年ごとでもいいから覚えて行くということが自分の身になるんですよ。
ちゃんとした店に行くということは、いろいろ勉強になる。ただ食べるということだけではなくて、いろいろ相手の気の配りかたがわかれば、こっちの勉強にもなるわけです。
だから毎日千円の昼飯を食べるとして、そこを三百円のハンバーガーにしておいて、七百円浮かしたら、一月二万なり二万五千円なりになる。それで本当のいい鮨屋に行くとか、いいレストランへ一人で行って飯を食うとかいうことを若いうちからやらないと駄目なんだ。
だから、ホテルのバーなんかに行って飲む習慣がつくようになるといいと思うんだね。普通の一杯飲み屋で三回飲むのを一階にして、残りの二回は貯めておいて、ホテルのバーに行って飲むというふうにすると、感じが全然違ってくるわけですよ。
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今とは時代が違うと笑うのは愚かなこと
昼食に千円かけることを売り手も買い手も恐れない世の中にもう一度していかなければならない
500円の弁当を高いと感じてもっと安いものを探して駆けずりまわる
そんなのは成熟した大人のすることではないのだから
いつだってどんな状況であったって「向上心」を持ち続ける人間でありたい