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パッと一目見て [アンティーク]

これが何に使うものなのか分かる方はほとんどいないと思います

ヒントは女性をパッと輝かせるためにつかうもの

もう一つヒント、鏡が入っています

さて何でしょう?

_IGP5132

蓋を開くとそこにあるのは・・・

チーク?

それともファンデーション?

もうお分かりですね

答えはメイク用コンパクトです

こちらは未使用品なので実際に何を入れていたか今となっては謎ですが、

ヒンジ(蝶つがい)の無いタイプなのでおそらくパウダー用かと思われます

日本、1950年代

セルロイド製で非常に軽いです

生命の樹を思わせるようなデザインはプリントではなく、

何と手描きで描かれた非常に凝ったものとなっています

第二次世界大戦も終わりお化粧をする余裕もやっと出てきた時代

より美しく輝くために使うものは中身だけでなく、

外観の装いにも美しいこだわりをもって作られていたのです

現代では女性なら誰でもお化粧をしますが、

かつてお化粧するというのは選ばれた上流階級女性の特権だったのです

化粧品自体がとてつもなく高価で、

個人が気軽に買えるようなものではありませんでした

貴重高価なものを入れておくのですから各種の化粧小物はとびきり豪華

手間、費用、時間、全て無視してたった一人の人のために作られ

エナメルを施したり宝石を散りばめたりとまるでジュエリーを入れる宝石箱のよう

現代では個人のために化粧小物を作るなどありえない、ほとんど夢のようなこと

大量生産されたどこでも買えて誰もが手に入れられる同じものであふれています

メイクは自分を表現するもの

ならばそれを入れるものは世界にひとつしかないものを手にしてほしい

誰でもは持つことのできない

あなただけが持つことのできる

あなただけのものを

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