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9月のサファイアの思い出 [アンティーク]

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僕が18歳の時の話。そのころすっごく好きな女の子がいて、本当に好きで好きで大好きで、何とか一緒になりたかった。同じサークルの子で、とても話しやすくてよくお話をしていたけど、サークルに顔を出すのはほとんど彼女に会うのが目的になっていた。若かったせいもあるけど今では考えられないくらいに燃えた恋心だった。

「19歳で銀を、20歳で金を、21歳でプラチナを贈られた女性は幸せになれる」

何気なく読んだ郵便局の冊子に書いてあったこの言葉・・・今思えばいかにもバブル時代的で、まるで都市伝説のようなお話だけど若かった僕は不覚にも「これだ!」と思い、舞い上がってしまった。しかも無難にシルバーのネックレスとかにしておけばよかったものを、何を考えたのか彼女の誕生石であるサファイアの付いたシルバーリングを選んでしまった。もう、今ではとても考えられない。友達だったけど友達以上にはまだなれてなくて、それなのにそんな誕生日プレゼントにいきなり指輪を贈るなんて全くどうかしてる。18歳で本当の意味での初恋だったせいかとにかくもう猪突猛進ストレート。これと決めたら突き進んでいた。今思い返せば冷や汗ものでとても恥ずかしいけど、どうしてあんなに好きになれたのかは今となってはもう分からない。なんだかそれがすごくさみしい。

指輪は素直にもらってくれて、人伝に使ってくれてるのも聞いてたけど僕の前ではしてくれたのは一回だけだった。告白したのはもっとずっと後になってから。でも結局だめだった。ダメだなって分かってはいたけどやっぱりかなりショックで、けっこう引きずっていたかな?回復するのにはとても時間がかかった気がする。

9月生まれの子を好きになったのは後にも先にもその一回だけ。あの時あげたサファイアの指輪、今どうしているのだろう?


サファイアとダイヤモンドのアンティークリング

イギリス、1902年

Braceとはつなぎとめるもの [アンティーク]

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つながっていたい

自由でいたい

どちらも自分

どうして人は皆、

誰もが一人しかいないのだろう


シェルカメオとマルカジットのブレスレット

イギリス、1920年代


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